食材が来た道
-
お米
すべての店舗で「環境保全型農業」によって作られたお米を使っています。環境保全型農業とは、化学肥料や農薬の使用を抑えて環境への負荷を軽減した栽培法。国内店舗のうち3店舗(ファーマーズキッチンアトレ四谷店、ファーマーズキッチン青山店、大崎ニューシティ店)は、3年以上にわたって農薬と化学肥料を一切使用していないお米を使い、その他の店舗は農薬や化学肥料を地域で定められた基準以下に抑えた「特別栽培米」を使っています。そして、私たちのおむすびは店舗によってお米の生産者と品種が違います。店舗ごとに食べ比べてみると、ふっくらもちもちとしたお米もあれば、ふっくらしゃっきりとしたお米もあるなど、おむすびのおいしさは一つではないということを実感いただけると思います。
-
塩
お米の味を引き立てる塩を探し求めてたどり着いたのは、とがった塩味の塩。しっかりとしたしょっぱさで大きなおむすびとのバランスが良く、お米の甘さや旨みがじわりと感じられます。また、粒子が細かくサラサラとしているのでおむすびになじみやすく、最後のひとくちまでお米の持ち味をお楽しみいただけます。
-
海苔
一つの産地にこだわらず、常に品質の良い国産海苔を使っています。私たちの品質基準は「おむすびにまいたときにふわりと感じられる磯の香り」「冷めても消えない磯の香りと風味」「歯切れの良さ」。こうした基準を満たすために、海苔屋さんには厳選した品質の良い海苔をベストな加減で焼いてもらっています。おむすびに海苔をまくときに香る、ごはんと海苔が入り混じった「香りのおいしさ」もぜひお楽しみください。
-
梅
「紀州南高梅」「梅玄米」のおむすびに使われている紫蘇漬けは、フルーティーで肉厚な和歌山県産の南高梅を使った昔ながらのしょっぱい味わい。ハチミツや甘味料などを使わず、高めの塩分がごはんの味を引き立たせます。紫蘇漬けにした梅の種を店内で1つ1つ取り除き果肉をつぶしているので、果肉や皮の食感も感じられる手作り感も味わいの一つ。家庭で作るおむすびを彷彿とさせる、練り梅では出せない食べ心地です。
-
昆布
「日高昆布」「昆布玄米」のおむすびに使っている昆布の佃煮は、その名の通り、北海道産の日高昆布。軟らかいながらも歯切れが良い適度な食感で、香りが強すぎない食べやすい昆布です。甘味よりも塩味を重視したおむすび権米衛の具材の中では、比較的あまじょっぱい味つけです。
-
高菜
「ごま高菜」「高菜玄米」のおむすびに使われている高菜は、九州産の「三池高菜」。高菜漬けの中でも発酵度合いが比較的弱いため酸味が少なくて食べやすく、海外でも人気の商品。シャキシャキとした歯ごたえもお楽しみいただけます。少しピリ辛でしょっぱすぎない程よい塩辛さと胡麻の風味がごはんにぴったりです。
-
味噌
「農家のおやつ」をイメージして、さっとみそを塗っただけのシンプルなおむすびは、季節によって3種類のみそで“衣替え”しています。 秋~冬限定の「米麹みそ」のおむすびに使われているみそは、お米の契約農家さんの1人、 “みえこばあちゃん”が秘伝のレシピで仕込んでいます。使っている米麹と大豆は、ばあちゃんの有機栽培米と特別栽培青大豆。フルーティーな風味としょっぱめの味付けでお米との相性は抜群です。 春~初夏限定の「しょうがみそ」と夏~秋限定の「からしみそ」は、新潟県小千谷市の味噌屋で製造しているおかずみそ。しょうがみそは刻んだ生姜の風味が豊かで、隠し味でコクを生み出しています。からしみそは唐辛子やにんにくが効いていて夏にぴったり。いずれもしょっぱめでパンチのある味わいなので、大きなおむすびがお腹にするりとおさまります。
-
お茶
「有機ちらん茶」に使用されているのは、鹿児島県南九州市知覧町で栽培された有機JAS認定の茶葉。知覧町の「塗木(ぬるき)製茶工場」に所属している16戸の茶農家さんが農薬と化学肥料を使わずにお茶を育てています。 おいしいお茶を作るためには十分な栄養が必要ですが、その栄養が害虫を引き寄せてしまうことから、お茶の栽培には農薬と化学肥料の併用が必須とされてきました。そんな“常識”を打ち破り、2000年ごろに知覧町の1人の茶農家さんが有機栽培を始めました。長年にわたる試行錯誤の末にできたお茶は従来のものに比べて味が良く、その味わいに惹かれた茶農家さんたちにも有機栽培が広がっていきました。今では塗木製茶工場で製茶する40ヘクタールの茶畑はすべて有機JAS認定です。
有機栽培の根幹は土作り。米ぬかや菜種かす、魚粉などを混ぜ合わせて発酵させた肥料を使い、土をふかふかにすることで茶葉にうまみをのせています。香り高さと豊かな味わいのお茶は、おむすびとの相性が抜群です。「日常茶飯」という言葉があるように、日々のお食事におむすびとお茶をぜひご一緒にお楽しみください。