契約農家さんの声
中仙さくらファーム
秋田県大仙市|あきたこまち
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おいしさの秘訣は枯れそうで枯れない苗
青々とした苗は健強そうに見えますが、肥料を多く蓄えた青い苗は田んぼに植えても根が土に活着(※)しないと感じています。養分をたっぷりと蓄えた“メタボ苗”は、根から土の栄養をすぐに吸う必要がありませんが、一見不健康そうな薄緑色の苗は、生きていくために田植え後すぐに土からの養分を吸おうと根を伸ばすのです。死んでしまえばダメですが、田植え時にはちょっと薄緑色くらいがちょうどいい。そのギリギリのラインを狙って、田植え前の苗は散水量を最低限に抑え、枯れそうで枯れないように育てています。
(※)活着:土に根付いて生長し続けること
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苗のストレスを軽減する
「育苗器(※)」から出した苗は、ビニールハウスへ移動させて育てるのが一般的です。しかし、私たちのファームでは、ビニールハウスへ移す前に2日間ほど「緑化室」へ入れます。室温30〜32度の環境から花冷え時期のビニールハウスに移す前に、20度設定の緑化室に置くことで、生長を促進させています。また、田植えする際は、機械の爪で苗の根を切りながら植えるため、苗に相当なストレスがかかります。そこで、できるだけ浅く植えることで、苗のストレスを軽減させ、根の張りと分げつを促進しています。人間も稲もストレスから解放されることは心身の栄養につながるようです。
(※)育苗器:電気ヒーターや蒸気などで加温して種もみを発芽させる
お客様に向けてのメッセージ
本物は時代を超えて残ります。おむすび権米衛さんのおむすびは数百年間にわたって残る“本物のおむすび”だと思っています。